県知事選挙で、くまさか義裕氏の自主的支援を発表

日本共産党福島県委員会も加盟する「みんなで新しい県政をつくる会」は24日、県政記者クラブで記者会見し、「つくる会」として県知事選で、くまさか義裕氏(新、62歳、医師)を自主的支援することを発表しました。

つくる会」の発表内容は以下の通りです。

 

福島県知事選挙への対応について

 

            2014年9月24日 みんなで新しい県政をつくる会

 

 

 

1.私たち「みんなで新しい県政をつくる会」は、今回の県知事選挙が東日本大震災原発事故後初めて実施される選挙であり、多くの県民が原発事故によってもたらされたさまざまな被害をのりこえ、希望がもてる状況をつくりだすことや、思想・信条、政治的立場のちがいをこえて福島県を代表するにふさわしい知事の実現を求めていることなどを論議し、めざすべき方向や県政のあり方について提案を行なってきました。

 

6月16日には「福島県知事選挙に対する考え方と政策提案―県民一人ひとりの復興で、子ども・いのち・くらし輝く県政を」を発表し、多くのみなさんと懇談しました。そして、寄せられた意見をふまえ、8月12日には「国にはっきりモノ言える県政実現へ、『オール福島』の願いで大同団結を-県民のみなさんへのアピール」を発表し、基本的な立場を明らかにしてきました。

 

その中心点は、①県民共通の「オール福島」のねがいは、「県内原発全基廃炉」「徹底した除染と完全賠償」など4つにまとめられ、その実現のためには責任を果たすべき国に対してはっきりとモノ言う県政の確立が必要であること、②現在、そのねがいの実現を阻み、最大の障害となっているのは、安倍政権原発再稼働と福島切り捨ての政治にあること、③したがって、県知事選挙で重要なことは「オール福島」のねがいで団結し、安倍政権の言いなりとなる県政を許さず、安倍政権に対してはっきりとモノが言える県政をつくることにあることという3点です。このアピールに対しては、「『アピール』にあるとおり。このとおりにやってもらいたい。安倍政権は本当にダメだ」などの反響が寄せられ、県政つくる会が示した内容の重要性がうきぼりになりました。

 

 

 

2.この間、私たちはこの「アピール」の中心点をふまえ、①「オール福島」のねがいで一致すること、②安倍政権にはっきりとモノが言えること、③「県政つくる会」との共同の意思があることを基準に、候補者選考をすすめてきました。そして、こうした検討をふまえ、昨日、「熊坂義裕氏を『自主的支援』する」ことを確認しました。

 

 *「自主的支援」とは、候補者との間で「政策協定・組織協定」などを結ぶ「推薦・支持」に対し、そうした協定を結ばないで支援するやり方です。

 

今回の県知事選挙の最大の特徴は、自民党中央本部が、自民党福島県連が推薦した鉢村健氏を承認せず、おろしてまで内堀雅雄前副知事の支援を決めたことです。この動きにはねらいがあります。ひとつは滋賀県に続き、福島県沖縄県と連続する県知事選挙で負けるわけにはいかない、安倍政権にダメージを与えてはならないという「自民敗北回避」です。もうひとつは、原発問題、とくに再稼働問題などを争点化させないという「原発争点回避」です。自民党中央本部による内堀前副知事支援の決定は、安倍政権が「オール福島」の要求にもとづく県民の団結を前にして、自民党の独自候補では勝てないと判断したことによるものです。同時に、この動きは安倍政権原発再稼働と福島切り捨ての政治を福島県民に押し付けるという動きであることも見ておかなければなりません。「オール福島」のねがいの実現のためには、安倍政権による原発再稼働と福島切り捨ての路線との対決が必要です。とりわけ、原発の再稼働に反対し、原発ゼロの日本をめざす姿勢を明確にする知事が求められています。

 

この点で、安倍政権原発再稼働反対、日本の原発ゼロを主張する熊坂氏を支援してたたかうことが、「オール福島」のねがいの実現にむけて、局面を切り開く大きな力、攻勢的な力になると判断しました。

 

 

 

3.私たちは、熊坂氏を「自主的支援」し、「オール福島」のねがいの実現と、多くの国民がねがう原発再稼働反対、原発ゼロの日本の実現のために、全力で奮闘する決意です。

 

                                   以上