校名「聾」(ろう)消さないでー共産党は修正案

 福島県議会最終日の21日、知事提出議案の「福島県立特別支援学校条例の一部を改正する条例」に対し、共産党県議団は、県立聾学校の校名変更だけを削除する修正案を提出し、吉田英策県議が提案理由を述べました。当日は、聾学校関係者など、約60人が傍聴しました。

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▲修正提案をする吉田英策県議

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▲手話通訳を交え傍聴する関係者のみなさん

 福島県聾学校の校名変更には、同窓会やPTAなどが反対を表明しています。『聾』には、困難に立ち向かい成果を収めてきたことの誇りと歴史が込められています。吉田県議は、同校同窓会が声明で、「誇りのもとである『聾』という言葉が母校から消え去ることは、私たちの誇りを奪うもの」で校名変更について事前の意見聴取やアンケート調査などがなく、「他の教育機関の扱いとは異なる」と述べていることを指摘し、校名変更を拙速に行うべきではないと強調。

 しかし多数の関係者が見守る中、修正案は共産党だけが賛成、原案は共産党だけが反対で可決されました。

 同問題では、宮本しづえ県議が一般質問したほか、神山悦子県議も討論しました。

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▲宮本しづえ県議

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▲神山悦子県議

神山悦子県議はブログで以下のようにコメントしています。

「県教委のあまりにも拙速で強引なやり方は、とても教育的とは言えません。現在、県教育委員会のトップは知事です。これだけ関係者と合意ができていないのですから、知事や当局が一部取り下げをするなど、柔軟な対応が求められているのではないでしょうか」