ふくしま復興共同センターと原発をなくす全国連絡会は18日、大震災・原発事故から10年を節目に「今こそ福島の真の復興と原発ゼロの未来へ!」をスローガンに、全国集会をオンラインで開催しました。
福島からは、楢葉町宝鏡寺住職の早坂篤雄さんが避難指示解除後も住民が戻らない被災地のいまを語りました。
ふくしま復興共同センター代表委員の斉藤富春さんが、被災の現状、廃炉にむけた問題点、暮らしと生業の再建、そして真の復興のありかたについて報告しました。
またコープふくしま県本部長の野中俊吉さんが「汚染水の海洋放出やめよ」の署名活動の取り組みについて報告。
浪江町津島地区の石井ひろみさんと最高裁判所で争っている生業訴訟原告団長の中島孝さんは、被災地の現状と国と東電の責任をただす裁判をたたかう決意を述べました。
全国がつながり、原発ゼロへ
全国のたたかう仲間からは、核のゴミ捨て場を許さないとたたかう北海道、野党共闘で本気の原発ゼロを発信する新潟、県庁所在地にある原発をなくそうと住民投票でたたかう島根、そして伊方原発の再稼働ゆるすなとたたかう愛媛の代表も発言しました。
また日本青年団協議会の棚田一論事務局長、日本共産党の笠井あきら衆議院議員、立憲民主党の金子恵美衆議院議員からメッセージが寄せられました。
最後に「私たちは最後まで、国と東京電力に対して求め続けます。事故を起こした事実と責任を認めること、逃げないこと、忘れないこと、過去のものにしないこと。いのちと原発は共存できません。この国のどこにも原発はいりません。原発ゼロの未来のためにさらに、さらに大きな共同を拡げましょう。いのちが大切にされる、憲法がいきる政治をとりもどしましょう」とのアピールを採択しました。