平和委員会などが、県広報誌掲載内容について県に抗議

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抗議文を渡す石堂氏(右)=10日、福島県

 

平和委員会、新婦人、国民救援会、母親連絡会、市民アクションの代表は10日、県発行の広報誌「ゆめだより」12月号の「ゆめかなエール」のページに自衛隊を紹介し、戦車や装甲車などの写真が掲載されている問題で、「子どもを戦闘地へ行くことを応援するような掲載は、行政の広報誌としてあってはならない」と抗議文を提出しました。

この「ゆめかなエール」は、「子どもたちの“ゆめ”をその道のスペシャリストが教えます」との企画で、今回は自衛隊。8歳の男子児童が福島駐屯地を訪問して、「将来は自衛隊に入り、平和を守っていきたい」という“ゆめ”を、現職の自衛隊員が装甲車に乗せたり、荷物を詰め込んだ背嚢(はいのう)を背負わせたり、実体験で教えるというもの。

平和委員会の石堂裕子さんは「小さい子どもにとって自衛隊はかっこいい存在であっても、若い世代が戦争に巻き込まれることのないようにするのが大人の責任ではないでしょうか」とただしました。県の広報部は「配慮に欠けていたところがあった」と述べました。