「原発のない福島を!県民大集会」開催

f:id:bigriver00:20220322111904j:plain

原発のない福島を!県民大集会」のようす=12日、福島市

「2022原発のない福島を!県民大集会」が12日、福島市で開かれ、「国の政策の誤りによって、再び人々が犠牲を強いられることがあってはならない」とのALPS処理水(汚染水)の海洋放出を許さないアピールを採択しました。集会はオンラインでも配信されました。

 

角田政志実行委員長は「(海洋放出について)国は一方的に結論を押しつけず、疑問や意見にていねいに向き合い、議論を通じて理解を進める努力をすべきだ」と強調。また、ロシア軍によるウクライナ侵攻と原発攻撃をきびしく批判しました。

 

「福島からの発信」と題した企画では、政府の処理水小委員会の委員も務めた福島大学の小山良太教授が参加者や第24代高校生平和大使(3人の高校生)からの質問に答えました。高校生平和大使のみなさんは、「海洋放出の決定を知っているか、関心があるか、賛成か反対か」を高校生にアンケート調査したと報告。わかったことは「よく知らないのに賛成している人が多いのではないか」ということでした。「賛成・反対の前に正しい情報を伝えよく知ってほしい」と述べました。小山さんは「小委員会で議論したことは、海洋放出など5つのケースについて環境や社会にどういう影響が出るかということ。そして、結論ありきではなく、国民的な議論と理解の上に決定することを再三にわたって意見してきた。決定してから説明する今回のやり方は一番まずい」と批判しました。