海洋放出は撤回をー「海といのちを守る福島ネットワーク」が講演会

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「福島ネットワーク」講演会の様子=4日、福島市

「汚染水の海洋放出を止めよう」との一点で12人が呼びかけて結成された「海といのちを守る福島ネットワーク」は4日、福島市で最初の企画として、福島大学教授の柴崎直明さんを講師に「汚染水発生を減らすための抜本的な対策」と題して、講演会を開きました。県内外から約80人が参加しました。

柴崎さんは、①国・東電の想定より複雑な地下の地質状況、②地下水バイパスや凍土壁の効果が限定的な理由、③抜本的な地下水流入削減対策の提案について、わかりやすく解明しました。そして「廃炉まで100年後を見据えた地下水流入対策を実施すべきだ」と訴えました。

講演の後、参加者から「県知事はきちんとした見解を持って行動してほしいが、そうなっていない」「東電は地質や地下水について当事者能力に欠けている。国がきちんとサポートすべきだ」などの意見が出されました。

「海といのちを守る福島ネットワーク」では、汚染水を海洋に放出する方針を撤回させるため、引き続き取り組んでいくことにしています。